PROFILE

パルナソスの池

アーティストコレクティヴ『パルナソスの池 Pondparnasse』は、かつて池袋モンパルナスと呼ばれたエリア(千早町・椎名町・南長崎)に偶然にも寄り集まったアーティスト・淺井裕介、高山夏希、松井えり菜、村山悟郎によって2020年に結成されました。「パルナソス」とは、パリのモンパルナスの元になっているギリシャ神話に登場する山の名前で、詩・音楽・学問の発祥の地として知られています。一方、池袋はもともと湿地帯や湧き水の多い土地であったことから、その名がつき、地価の安さと交通の利便性によって、大正末期から終戦にかけて多様な背景を持つ人々や芸術文化の溜まり場となりました。この山と池を掛け合わせることで誕生した『パルナソスの池』は、モンパルナス山の神話や池袋モンパルナスの歴史地政を参照しつつ、近隣性を活かした共同制作の可能性を探ってゆきます。
左から 村山悟郎 松井えり菜 高山夏希 淺井裕介
淺井裕介 ASAI YUSUKE
1981年東京生まれ。アトリエでの平面作品の制作と並行して、「マスキングプラント」や「泥絵」「白線」シリーズなど条件の異るいかなる場所においても奔放に作品を展開している作家。昨年末に鹿の血を用いた制作を経て油絵の制作を開始。
高山夏希 TAKAYAMA NATSUKI
1990年、東京都生まれ。上野の森美術館『VOCA展2020 現代美術の野望-新しい平面の作家たち- 』にて作品を発表。現代の中で失われてしまった様々な物体と人間の関係の回復をテーマに人間と動物と環境が一体化した世界観を提示している。
松井えり菜 MATSUI ERINA
1983年、岡山県生まれ。自画像『エビチリ大好き』で『GEISAI#6』金賞を受賞。同作品はパリ・カルティエ現代美術館に収蔵される。自画像やウーパールーパーをモチーフとした作品を多く制作する一方、西洋画や少女マンガの手法を用いた新たな自画像表現を模索している。
村山悟郎 MURAYAMA GORO
1983年、東京生まれ。アーティスト。博士(美術)。2019年、瀬戸内国際芸術祭、あいちトリエンナーレに参加。自己組織的なプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。新しいメディアテクノロジーの科学哲学を、行為や身体をとおした芸術の問題系として扱う。